高津区内公園のベンチなどに民族を差別する落書きが6月6日、7日に相次いで見つかった問題で、その後、区内全ての公園を調査したところ、新たに1カ所で見つかった。区が把握する限りでは、このような落書き被害は区内で初めて。区は高津警察署に通報するとともに、12日までに落書きを全て消去した。
今回落書き被害が見つかったのは、二ヶ領用水久地円筒分水周辺広場、久地梅林公園、久地の里公園、久地さくら緑地、久地ふれあい公園、二子二ヶ領公園のベンチやあずまや柱で6園12カ所。「朝鮮人こそ反日ヘイト」などの落書きは、文言は少しずつ異なるものの、筆跡は似ているものが多いという。
市によると、6日に久地円筒分水周辺広場に清掃活動で訪れたボランティアと区職員が、2基のベンチに落書きがあることを発見し、応急措置としてベンチをブルーシートで覆う対応を行った。7日には、高津警察署から久地梅林公園にも落書きがあるとの連絡があり、周辺公園を確認したところ、その他の4つの公園のベンチ等に落書きがあることを確認。8日に区内全ての公園を調査したところ、新たに二子二ヶ領公園のベンチでも見つかった。
同様の被害は川崎区や中原区、多摩区でも見つかっている。市内の公共施設ではこれまで2013年度に1件、16年度に2件の被害が報告されている。
市は今回の件を人権侵害の事案として法務局に連絡。担当者は「各区から警察署に被害届を出した。まずはその行方を見守りたい」とコメントしている。
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