小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載214回 「くにこ」の県庁見聞録 危機管理 津久井山ゆり園事件から考える
司会)くにこさんがまとめた共同会(津久井山ゆり園を県の指定管理者として運営している社会福祉法人)の文章は反響が大きいようですね。
くにこ)はい。25年以降私が県議会で共同会について質疑してきた議事録を元に書いたものです。現在共同会は県立障害者支援施設を4園管理運営していますが、社福設立当時基本財産百万円であったものが、29年度末には40億円もの純資産を持つに至っています。しかも25年度末に県に10億円返還して尚且つですよ。
司会)凄い蓄積ですね。
くにこ)障害者支援施設への国の給付制度が数回改正されたことによる指定管理料との重複があり、過払金が発生したらしいんです。県の調査に基づき共同会は10億円返還しましたが、自ら進んで返還したのではなく、厳しい追及を受けての事だったんです。
司会)以前くにこさんから伺いましたね。
くにこ)そうです。昨年決算特別委員会で、純資産がまた増加していたので、私が再度厳しく追及したところ、今年6月議会の報告で、また過払い金があったというんです。
司会)共同会としては2回目の過払い金が判明した訳ですね?
くにこ)そんな例は他の施設では無いんですよ。県も共同会もだらしないです!県は過払いを気づかない、共同会は多くもらっても気づかぬふり。県から共同会へ支払われているお金は皆さんの税金ですよ。私が指摘しなければ、そのまま溜め込まれてしまうんですよ!
司会)ひどい法人ですね。
くにこ)でしょう?誰でもズルい、ひどいと感じますよね。指定管理料一つとっても、この法人は問題がある。内部管理にも課題があるようですし、2年前に社会を震撼させた19人もの障害者の命を奪う残忍な事件が起きましたが、その遠因は経理の杜撰さなど法人の無責任体質、危機管理能力の欠如にある、と思います。このまま県立障害者支援施設を運営させるには余りにもリスクが高すぎるのではないか?と危機感を持っています。共同会についての詳細報告は医療ガバナンス学会のHP(http://medg.jp/mt/?p=8476)にもありますのでぜひご覧ください。
司会)その通りです。またご報告をお願いします。
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11月22日
11月15日