溝ノ口劇場のオーナーを務める 重岡 俊行さん 溝口在住 35歳
「溝口をバンドの聖地に」
○…「溝口を盛り上げたい」一心で、地域に根差したライブハウスをいちから設立した。ライブハウスのオーナー兼支配人として、コンサートの企画はもちろん、演劇やお笑いライブなど多彩なイベントを手がける。「バンドの演奏のみならず会場の雰囲気をつくる音響や、照明にもこだわる劇場として多くの人に楽しんでもらいたい」と意気込みを語る。
○…劇場支配人のほかに音楽バンド「カナコレBAND」のプロデューサーとしても活躍する。毎月劇場で定期ライブを行い劇場の「顔」として盛りたてる。「地域密着のライブを」と心がけ、神奈川県にゆかりのあるアーティストの楽曲を選曲するなどのこだわりも。今月市内で行われた音楽コンテストでは、バンドが大会初優勝を果たした。「カナコレBANDは溝ノ口劇場専属バンドとして結成したバンド。多くの方に認められたことは今後の自信につながる」と笑顔で話す。
○…多岐にわたる活躍の原動力となっているのが亡き友の存在。劇場の創設とバンドのプロデュースを二人三脚で手がけてきたパートーナーであり、学生時代からの親友なだけに失った時の悲しみは大きかったという。同時に「親友の分まで劇場を盛り上げて、地元の方々に受け入れてもらわないと」という気持ちが強くなったと話す。「連日続く劇場の活気もバンドの大会初優勝も親友あってのこと」
○…「自分たちの世代のミュージシャン志望は下北沢を目指して上京してきた。今の若い人たちには聖地は溝口と言ってもらえるまちにしたい」と新たな目標も語る。「地域密着の運営を担っている以上、常に変化を与え、地元住民から親しまれる空間をつくり続けていきたい」。その言葉には強い意志が感じられた。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
12月20日