区内末長、川崎北税務署近くにあるセブンイレブンの上階に今月新たな「卓球場」がオープンした。近隣でクリニックを運営する医療法人社団が建設した医療モールビルのフロアを地域住民などにも活用してもらおうというこのアイデア。さてその目論見は、いかに?
地域盛り上げる仕掛け人
「卓球をとおして、溝口の人と街をつなぐ」をコンセプトに新設された「TACTIVE溝の口」(【電話】044・948・9838)。オーナーを務めるのは医療法人社団「亮友会」理事長の福住亮雄さん。近隣のクリニック(福住医院)運営を手掛けるほか、数年前までは川崎高津ロータリークラブの会長も務めるなど、いわゆる溝口界隈の顔役としてその辣腕を揮ってきた。
そんな理事長の想いが詰まった卓球場がオープンしたのは5月5日。記念セレモニーには、近隣住民など100人が参加し、プロリーグで活躍中の松平賢二選手も登場。参加者は松平選手からプロの手ほどきを受け終始興奮気味に。さらに終盤には松平選手のドライブを体感する“ガチ練習会”を開催。松平選手からの打球を受けた参加者たちは「全く反応できない…」、「さすがプロ」とその実力に脱帽していた。
また卓球場の一角にはバーカウンターが設けられ、年配者が団らんする姿も。利用者からは「地元の輪が広がり楽しい」と、早くも地域コミュニティの場として人気の兆しを見せ始めている。
溢れるサービス精神
「本業の医療以外でも常に地域貢献したい」をモットーにしているという福住さん。昨年10月には「道行く人を元気づけたい」と高さ3m、幅2m、重さ7tの白いオブジェを医療モール前に建立(本紙2018年10月19日号・既報)した。
作品の題名は近隣住民や地元の小学校に募集を呼びかけ「無限の発想」と命名。地域から300以上の応募が集まったところも、長年末長の地域医療に携わり地元住民からの人望が厚いことの証左。オブジェを見た人からは「沈んでいた気持ちが晴れた」といった声も聞かれ、この美術品の前で記念撮影する人も続出するなど、今や地元のシンボルとして広く親しまれている。
福住さんは「卓球は子どもから高齢者までが気軽に楽しめるスポーツだと思う。この卓球場が地域交流の場になり、皆さんの笑顔のきっかけになれば」とニッコリ。開館を記念し「お試し無料プレー体験」も用意するなど、溢れるサービス精神で芸術、スポーツとジャンルを問わず末長エリアを盛り上げようと日々、奮闘の日々を重ねている。
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