32年間、高津区社会福祉協議会の会長を務めてきた斉藤二郎氏がこの程勇退し、新会長に冨田誠氏が就任した。斉藤氏は顧問に就く。民生委員時代を含めると約半世紀、高津区の福祉推進に尽力してきた斉藤氏。「福祉が充実し、住む人が『高津に住み続けたい』と思えるよう一生懸命取り組んできた。ご協力頂いた皆さんのお力添えのおかげです」と感謝を述べた。
「自分事に捉えて」
高津区社会福祉協議会は、地区社協や地区民児協、保護司会、町会・自治会連合会などで構成。地域住民をはじめ関係機関や行政等と連携、協力関係を築き地域福祉の推進などに取り組んでいる。
先頃、同会会長を退任した斉藤氏は、1967年から民生委員を務め、1989年の就任以来、区民児協会長、市社協会長などを歴任。近年注力していたのは「健康寿命」の普及啓発。マスコットやテーマソングを作り、高齢者の健康増進の取り組みを強化してきた。「飽きずにコツコツ積み重ねること」と目標への近道はないという。「自分の健康(自助)と地域の助け合い(互助)が大切。社会福祉を他人事とは思わず、自分ごととらえてもらいたい」とメッセージを送る。今回、地元社協の新会長を務めることとなった冨田誠氏は「斉藤会長が築き上げたものを大切に引き継ぎ、精一杯がんばりたい」と話す。
健康寿命No.1目指す
また、自身が高津区内を歩いている際に、危うく転倒しかけた際、周囲の若者たちが咄嗟に手を差し伸べてくれた件を引き合いに出し「まだまだ、この国も捨てたものではありませんよ」とコメント。次世代の社会福祉を担っていく「若い力」に高い期待を寄せると共に、自らの舵取りで「高津区を健康寿命ナンバーワンのエリアにしたいですね」と抱負を語っている。
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