来年公演のミュージカル「レ・ミゼラブル」にコゼット役で出演する 加藤 梨里香さん 高津区在住 22歳
「陽」の雰囲気まとう女優に
○…3度目の挑戦にして、来年公演のミュージカル「レ・ミゼラブル」のヒロイン役を勝ち取った。「これまではコゼット役は高嶺の花だった。今回は演出家からのアドバイスを前向きにとらえられた」と自身の成長を実感する。今まで演じたことのない高音域の役への挑戦に、「女優としての幅を広げるチャンス」と胸を高鳴らせる。
○…22歳にして役者歴は20年。曾祖母と祖母が事務所に応募し、2歳から子役としての活動をスタートさせた。北海道で撮影したセイコーマートのCMは「旅行気分だった」と楽し気にふりかえる。タップダンスやヒップホップにのめり込み、踊って歌うミュージカルや舞台への出演が夢となった。最初の大きな仕事は17歳で出演した舞台「花より男子」。3000人のオーディションから主演の座を掴んだ。「レミゼ挑戦のきっかけにもなった舞台。演技の糧になっている」
○…実家は梨農家。今夏はコロナ禍で仕事が少なかったこともあり、収穫作業の手伝いも。「セレサモスに出荷にもいきましたよ。旬の時季は食卓に梨が並ぶのがうれしい」とおちゃめに笑う。東高津小、高津中出身で、地元の友人とは行きつけの溝口のカフェで仕事の話にふけることも多々。「子どもの頃から応援してくれている。就職して頑張る友達にはいつも刺激をもらえる」と感謝を込める。
○…仕事が減った期間も「不安より、力を蓄える充電期間としてじっくりレッスンに取り組めた」と前向きにとらえている。目指すのは舞台にとどまらず、映像など多彩なジャンルで演じられる女優。「見るだけで明るい気持ちになってもらえるような”陽”の雰囲気をまとっていたい」。やわらかな印象の中に、芯の強さを感じた。
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4月25日