高津区下作延にある「辰の谷稲荷神社」で2月7日(日)午前10時から「初午祭(はつうままつり)」が行われる。元々、近隣にある7軒の住民(氏子)を中心に長年にわたり脈々と続けられてきたこの祭事。だが継承者の問題もあり同神社での開催が危ぶまれていた。当日の神主を務める金子善光宮司は「今年は関係各位のご尽力で開催に漕ぎつける事ができ、本当に嬉しいですね」と話している。
「初午祭」は例年、伏見稲荷大社(京都)の稲荷神が鎮座された2月最初の「午の日」に行われるもので、商売繁盛や大漁豊作、家内安全などを祈願する祭事のひとつ。高津区やその近隣には、稲荷神社などに対する信仰から結ばれている「稲荷講」(いなりこう)が多く残っている事から、この初午祭が盛んとされており、地元の風物詩としても親しまれている。
子どもの参拝にお菓子も
稲荷講の中でも、比較的規模が大きい「辰の谷稲荷神社」(高津区下作延2の25の30)では、毎年2月の午の日に近い土曜日と日曜日に「初午祭」を開催している。近隣の有志なども集まり、焚火で煮た野菜などを振る舞うほか、参拝を済ませた子ども達が太鼓をたたき、お菓子をもらって帰って行くのが慣わしとなっている。
現在、同神社の氏子は7軒。だが近年は後継者の問題などから、この伝統行事の維持が難しい局面を迎えており、金子宮司も関係者の熱意でこれを乗り越え開催に漕ぎつけた今回の初午祭に感慨も一入といった様子。「ぜひ多くの参拝を」と呼び掛けている。
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