川崎市は、橘公園(子母口565)で7月1日から民間活力導入に向けた社会実験を開始する。地域交流イベント等の開催を通じて収益性や事業有効性、地域ニーズを把握し、公園のさらなる魅力向上を図る。
橘公園は市街化の進展に伴い1976年に整備された近隣公園。敷地内の旧西部公園事務所は、一部を地域利用スペースとして暫定的に開放しているが、開放日が限定的であり利用が進んでいないことから、地域からも有効活用を希望する声が上がっていたという。この旧事務所棟や駐車場といった施設の活用について民間ニーズが見込まれたことや、防災関連施設の整備にあわせて広場のリニューアルも行っていることから、社会実験の場に選出された。
社会実験エリアは旧事務所棟とその周辺の広場。公募の4団体が参加し、7月1日から8月22日まで様々なテーマでイベントを開催する。ワークショップやマルシェ、キッチンカー出店のほか植物交換会やダンスレッスンも行い、広く住民が参加できる内容となっている。市の担当者は「役所だけではない、民間の方の柔軟な発想を生かして公園全体の魅力が上がれば」と期待を寄せる。
7月は毎日イベント
7月の1カ月間は、高津区と中原区の企業や団体、個人で構成される「たちばなネイバーフッド」による「たちばなフェス」を開催。七夕飾り作りや絵本カフェ、野外上映会や自然観察会など、日替わりでさまざまなイベントを行う。同団体は「公園サービスや利用者の利便性の向上、そして地域コミュニティを形成する拠点として、橘公園の魅力向上に向けて市と連携して取り組んでいく」としている。
事業終了後は、市は実施団体からの報告書を踏まえて地域ニーズの把握や事業性の検討を行い、民間事業者の導入を具体的に検討する。年度内に新たな事業者の公募を目指す方針だ。
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