7月から高津スポーツセンターの館長に就任した 佐藤 伸子さん 諏訪在住 62歳
絆を支えに日々前進
○…生涯スポーツの拠点として「高津の元気づくりスポット」を掲げるスポーツセンター。「いつも楽しいよ」「来て良かった」―利用者からの明るい声がけに力をもらう。「地域から愛されている場だと感じる。より便利で安心な環境を作って、もっと楽しんでもらえたら」と意気込む。
○…出身は新潟県。「雪深い田舎町」で放課後は近所の仲間たちと日が暮れるまで自然の中を駆け回った。元来体を動かすのが好きだったが本格的にスポーツを始めたのは娘の小学校のPTAでのバドミントンが最初。汗を流す楽しさはもちろん仲間に恵まれたことも嬉しく10年続けたが「上手になってきたね、というところで終わっちゃった」と照れ笑い。一方で市のスポーツ推進委員としても活躍しその縁でセンターの指定管理を担うNPO法人「SELF」へ。昼は銀行員、夜は法人立ち上げ準備に奔走する中、徐々に気持ちが傾きSELF一本に。「とにかく楽しくて。あの時の選択で今がある」と前を見つめる。
○…2年前、台風被害に見舞われた。センターは避難所となり対応を続け、一度帰宅しかけたが浸水で引き返した。「家の前が川」状態で自宅は床上90cmの被害に。家族で片付けに追われる中、ニュースを見て駆けつけてくれたのが地域の仲間たちだ。「本当に感激して、皆に何かあったらどこでも行くよ!って」。本音を話し助けあえる仲間は今も大切な支えだ。
○…スポーツ教室の運営業務では2歳から90代まで幅広い利用者との交流も楽しみの一つ。コロナ下での人数制限もあり、来館者はピーク時より減少したが「せっかくなら楽しく」を信条に前を向く。「また大勢の人が戻って来てくれたら」。その日を待ち望みながら歩みを進める。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
12月20日