LGBTQなどのセクシュアルマイノリティ(性的少数者)の交流の場「マーブルリバー」が、8月26日(金)から川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)で開催される。若い世代を対象に、当事者同士の仲間づくりや自分らしくいられる場を目指していく。
川崎市男女共同参画センターと、社会問題解決に向けて活動する団体「イエローロケット」の協働事業。代表の岡野めぐみさん(25)は市内在住。大学卒業後に中高生への性教育や性に関する学びと交流の場を開催するなど、ジェンダーに関わるさまざまな活動を行ってきた。昨年11月に後輩と2人で同団体を設立し、現在は弁護士を目指してロースクールに通いながら活動を続ける。
今回の事業では、主に10歳から25歳の若い世代を対象とし「自分らしくいられる居場所」を掲げる。当事者を含むスタッフ4〜5人が常駐し、「自分の性別や表現」などについて話したいことを話せるほか、ゲームや宿題、勉強など参加者のやりたいことを一緒にして過ごす。岡野さんは「性的少数者はつらいことに直面しやすい面もあり、学校や進路、友達関係など若い人ならではの困りごともあるはず。仲間をつくったり、否定されない、安心していられる場になれば」と話す。
経験通じサポートを
「Xジェンダー」と「パンセクシュアル」の当事者であるという岡野さん。岡野さんはXジェンダーについて「性自認が男性、女性のどちらでもある」と説明し、自身のことを「女の子だと思っている時も、思っていない時もある」と話す。また「(パンセクシュアルは)好きになる相手に性別を問わない。性別はプロフィールの一種みたいなもの」とも。中高と女子校に通い、大学進学後に男女を問わず当たり前のように「女の子扱い」されることに違和感があった。「自分がいるのが狭い世界だと思わされることで生じる問題がたくさんある。経験してきた範囲でサポートがしたい」と思いを語る。
マーブルリバーは8月26日、午後1時から5時まですくらむ21で開催((問)【携帯電話】080・6463・4162/【メール】yellowrocket.llc@gmail.co
m)。対象は川崎市内在住、在勤、在学者で自分の性別や表現について悩んだり考えたりしている10歳から25歳の人。定員20人で参加費無料。申し込みはすくらむのウェブサイトから受け付ける。来年6月までの8回の予定で、今月は28日、29日にも開催。岡野さんは「安心して話せるスタッフがいるので、困っていることがあってもなくても、気軽に遊びに来てほしい」と話している。
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|