意見広告・議会報告
志高く真摯に市政へ 市政リポート 72 プラスチック一括回収に向けたサウンディング調査について 川崎市議会議員 さいとう伸志
民間との対話型市場調査
先の自民党代表質問で議論されたプラスチック一括回収方策に関するサウンディング型市場調査(市と民間事業者との対話型市場調査)が、8月に実施されました。これは脱炭素社会の実現に向けた取組の一環で、市内の焼却ゴミ中のプラスチックを分別し、再商品化の可能性を探る調査であります。
市内プラごみの全量受入可能に
これまで市は、容器包装リサイクル法に基づいて「プラスチック製容器包装」(お弁当ケース等)を分別してリサイクルしており、「プラスチック製品」(歯ブラシ等)は燃えるごみとして全市で約1・6万トン焼却処理されてきました。
今回市は、大臣認定ルート(図1)を活用したプラスチックの再商品化が可能な事業者または再商品化事業を行うことを計画している事業者を対象に調査を実施。市内の大企業、中小企業合わせて5社が参加しました。
受け入れ可能プラスチックの種別や量について、国の分別収集物の基準を満たす家庭系プラスチックごみは、現時点での市内全域からの全量が受け入れ可能であり、将来の収集量増加にも対応できるよう検討していくと事業者側から申出がありました。他にも「複数の市内企業との連携による、資源化率の向上や相互のバックアップ体制の確立」、「輸送に伴う二酸化炭素の排出量の削減」など、事業手法や事業者募集の検討の参考となる提案もあったとの事です。
今後、市の新たな取組について、家庭系プラスチックごみの分別など市民の方々に理解し、協力してもらうためにも、しっかりとした周知も重要であります。実施に向けての更なる議論をしてまいります。
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