不定期連載コラム 違っているから、おもしろい! 第15回 溝ノ口劇場で「しらゆきひめ」を熱演
今月11月3日は、文化の日でしたね。文化とひと口に言ってもさまざまなジャンルがありますが、そろそろ、実際に舞台やアートなどをお楽しみいただけるようになったのではないでしょうか?
多文化な視点から、多様な価値観に基づいた活動をしている多文化読み聞かせ隊は、知的障がいのある若者たち「つながり隊」と一緒に何年もお芝居に取り組み続けています。先日の文化の日に、初めて本格的な照明や音響を使った舞台、溝ノ口劇場で「しらゆきひめ」の幕が上がりました。出演者は、個性豊かなメンバー11名と彼らを支える市民です。1回の定員50名がという小規模ではありましたが、2回公演が両方ともほぼ満席、客席からも熱気が伝わりました。セリフがスムーズに言えなかったり、動きを間違えてしまったり、普通に考えれば「完璧な」お芝居ではなかったかもしれません。でもアンケートや終演後のお客様の声からは、そんなことを上回るような素晴らしかった!という感想が聞かれました。涙を流す方もいらして、彼らの純粋な演技は、観客の皆さんの心を打ったようです。
芝居を通じて感じた「違うことの面白さ」
「違うこと」ってなんだろう。彼らとお芝居をするようになって、障がいについて考えることが多くなりました。会話がうまくできないのは、小さな子どもなら当たり前、高齢者になって認知症などになれば、もっと話が通じなくなる。人の見た目はさまざまで、肌の色の違いや背の高さや体型が違うどころか、手足の不自由な人、車椅子は健康な人も歳をとって歩けなくなれば頼るべきものでしょう。「違うこと」は、「おもしろい」んだということは、一見簡単そうですが、実際にはどうなんだろう。考えや意見が違うこともあるでしょうし、何かひとつ行動を起こすにしても、やり方や順番が違うこともある。人間は、それぞれみんな違うんだ、そんないろんな人がいるから、世の中はおもしろい、楽しい。たまにぶつかることもあるかもしれないけれど、一歩下がって、俯瞰して見てみると面白さが発見できるのかもしれません。
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