川崎市出身で吉本興業所属のお笑い芸人「フランポネ」の「マヌー」こと島岡学さんが、11月28日に東住吉小学校(中原区=片山純子校長)の6年生に表現に関する授業を行った。島岡さんが片山校長の教え子だったことから実現。児童らは学習発表会で演じる劇を披露し、指導を受けた。
「住みます芸人」の神奈川県担当
フランポネは島岡さんと、妻でスイス出身の「シラちゃん」による吉本初の国際夫婦漫才コンビ。日本で唯一フランス語でネタができるコンビとして活躍する。各地に移住し地域密着の活動を展開する「住みます芸人」の神奈川県担当でもあり、大学との共同研究で全国の小学校で漫才の授業を行うなど多方面で活動する。地元の学校でもやりたいと考え、中原小学校5年生当時の担任だった片山校長の名前を検索したところ東住吉小に行きつき、同校での授業が実現した。
授業には6年生の児童約80人が参加。フランポネと、同じく吉本興業所属で演劇経験のある藤田ゆみさんが講師を務めた。児童は12月9日に保護者向けの学習発表会を控えており、総合学習で学んだことを振り返る演劇を予定。自分の長所や学校での役割、伝統文化や職業について学んだことを盛り込んだ劇を、島岡さんらの前で演じた。
声や身振りを助言
島岡さんは「百点だけど120点にするために」として「声を出す」ことを助言。「セリフを自分の言葉だと思って発すれば自然と声も出る。小さな動きを大きくみせれば後ろの人にも伝わる」と話し、笑顔で児童を激励した。質問にも応じ「フランス語の漫才が見たい」とのリクエストにも応え、会場には笑いが溢れた。参加した佐竹健太さんは「改善点もあったが、プロに見てもらってほめてもらえるところもあり、自信がついた」と話した。田中寿梨(じゅり)さんは「声や身振り手振りが大きくて、自分たちもそうできたらもっといい劇になると思った。気持ちが伝わっておもしろかった」と笑顔をみせた。
35年ぶりの再会を果たした片山校長は「当時は目立つ方ではなくまじめで勉強ができる子という印象。覚えていてくれたことに感激」と表情を和らげた。島岡さんは「若くてきれいな先生だったが今もお変わりない。夏休みに皆で先生の家に遊びに行ったのが思い出」と話す。「今回をきっかけに今後も継続的に子どもたちと関わっていけたら。市内でも活動を広げたい」と思いを語った。
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