富士通スタジアム川崎(川崎区富士見)に川崎球場時代から最後まで残っていた照明塔2基の解体が1月10日(火)から始まる。同スタジアムは1月7日(土)、お別れイベントを開き、最後の点灯を行う。
高さ39メートルの照明塔は1954年に設置され、61年に改修。改修当時は日本一の明るさを誇っていたという。老朽化による危険性が指摘されたことから、昨年夏から残された3基の順次撤去が進められている。
一方で主にプロ野球やプロレスファンの間では、照明塔が歴史的に価値があるとの評価の声が聞かれる。2019年には歴史的遺産の文化財登録を求めた請願も市議会に提出された。
解体後、市はモニュメントを造るとしているが「記憶が蘇るようなモニュメントを造ってほしい」という声が同スタジアムに寄せられている。
イベントは「村田兆治さんの思い出を胸に去り行く照明塔を見送る会」と題し、照明ととともに、昨年11月に火災で亡くなった元プロ野球選手の村田兆治さんも偲ぶ。村田さんはロッテオリオンズの投手として川崎球場のマウンドに上がっていた。開催当日は2部構成。1部は元千葉ロッテマリーンズ球団職員の横山健一さんによるスタジアムガイドとゲストを交えたトークショー、2部はフリーアナウンサーの松本秀夫さんがMCを務め、村田兆治さんゆかりの出演者とともに思い出を語る。ロッテOBの小俣進さん、倉持明さん、水上善雄さん、西村徳文さんがゲストとして駆けつける。会場では川崎球場時代名物の肉うどんの販売も行われる。午後1時から5時頃まで。午後0時30分入場開始。参加費は無料。
詳細は同スタジアムウェブサイト(https://kawasaki-fujimi.com/)で確認できる。
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