話し言葉が滑らかに出にくい発音障害のひとつ「吃音(きつおん)」。昨年7月、梶ヶ谷駅そばの「音の教室カリヨン」(高津区末永1の15の19)で、吃音者が接客を通じて自信を持つと共に、吃音への理解を深めてもらおうという1日限定イベント「注文に時間がかかるカフェ」が行われた(本紙2022年6月24日号・既報)。さらに、この模様を写したドキュメンタリー映画「注文に時間がかかるカフェ-僕たちの挑戦-」が先頃完成し2月から上映される。
作品は文部科学省や東京都からも推奨映画として選ばれており、各方面から注目を集めている。
「子ども達に勇気を」
この1日限定イベントの発起人で、映画の監督も務めた奥村安莉沙さんは、吃音症を持つ。吃音者は全国に約120万人いるとされている。最初の言葉が出せずに間があいてしまう、最初の一音を繰り返してしまうなどの症状があり、人前で話すことに恐怖を感じたり、自信をなくして心を閉ざしてしまうことも。障害だと気づかれにくく、若い世代には相談の受け皿も少ないため家族にも話せず悩んでいる人も多いという。奥村さんは「この映画は吃音のある若者が接客の夢に挑戦する姿を映しました。同じ様に症状に悩んでいる子ども達に勇気を持ってほしいという願いを込めて作りました。そして吃音のことをもっと知ってほしい」と語っていた。
また現在、映画の上映先や、この活動のサポーターを募集している。
映画に関する詳細等はhttps://stuttermovie.hp.peraichi.com/
高津区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|