志高く真摯に市政へ 市政リポート 75 がん患者のアピアランスケアについて 川崎市議会議員 さいとう伸志
皮膚・爪の変色や脱毛、乳房切除などがん治療は患者の外見にさまざまな変化を引き起こすことがあります。こうした変化によるつらさを医学的、整容的、そして心理的にサポートし和らげるのが「アピアランスケア」です。昨年12月20日の一般質問ではこの件を取り上げました。
各自治体でも支援進む
厚生労働省では、アピアランスケアを「第4期がん対策推進基本計画」において取り組むべき施策として、都道府県のがん診療連携拠点病院等に専門的な相談窓口を設置する支援モデル事業を開始し支援拡充を図るとしており、国がこうした体制を整備するのは重要なことと考えます。神奈川県でも県立がんセンターですでにアピアランスサポートセンターが設置されています。また、各自治体でも支援への動きが進んでおり、患者が医療用ウィッグを購入する際の費用助成や、医療機関向けの研修なども実施されております。今回、川崎市内での取り組みについて質したところ、健康福祉局長は「市内病院で適切なアピアランスケアが提供できるよう、県立がんセンターや拠点病院と情報共有を図りながら必要な対応について検討していく」と消極的な回答がありました。
私はこれまで、介護保険適用の40歳以上、また小児慢性特定疾病医療費助成制度の補助が受けられる19歳以下以外の「はざま」で補助が受けられない若年がん患者の在宅療養支援について、継続的に訴えてきました。関東の政令市の中で未実施なのは相模原市と川崎市となっておりますが、県の費用補助もスタートし、本市でも前向きに検討が進んでいます。これに関しては引き続き働きかけを行い、アピアランスケアについてもしっかりと議論を進め、支援に向けた取り組みを前向きに検討するよう強く要望しました。今後の動きも注視してまいります。
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11月22日
11月15日