区内梶ヶ谷で「音の教室カリヨン」を主宰する平松あずささんが、オリジナルの音楽と絵本を通して社会問題を考えようという市民団体「ミライアルかわさき」を4月に設立した。
平松さんは、自身も当事者である「吃音」問題や「木育」の大切さを伝えるオリジナル絵本を作成。今回の市民団体設立に際し現在、医薬品業界で問題となっている「ドラッグロス」についての新作絵本を完成させた。
「医療のエコ活動」着目
近年、医薬品業界で問題となっているこの「ドラッグロス」とは、海外では使える薬が日本では承認されず、新薬を開発出来ないため治療法がない状態のこと。また薬には使用期限があり、必要以上に薬を貰うことで廃棄となるケースも多く、環境資源のように大切に使うことで、誰かのためになることを目指した「医療のエコ活動」としても注目されている。
平松さんは、自身の活動を続けていく中で、この「医療のエコ活動」に着目。「ドラッグロス」問題を主に手掛ける「アステラス製薬」や川崎市などの協力を仰ぎ、未来ある子どもたちに社会問題を分かりやすく伝える活動を広げるべく同団体を設立した。作り上げた絵本は、薬に頼る主人公らが「沢山食べて、運動すれば、薬を飲まなくても元気になる」ということを学ぶストーリー。早速、この絵本を使ったコンサートが4月15日(土)に開催される事となった。
市民館でイベント開催
高津市民館で実施されるこの催しは「うたがいっぱいおんがくえほんコンサート」。当日は「医療のエコ活動」を、新作絵本と音楽で伝える。来場者には「まほうのステッキ」も進呈される(詳細はホームページ「うたがいっぱいおんがくえほんコンサート」で検索可)。平松さんは「絵本や音楽を通じ子ども達に色々な事を楽しく分かりやすく知ってもらいたい」と話していた。
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