昨年のプロ野球で大活躍したヤクルトスワローズの村上宗隆選手と、読みは違えど「同名」という事で話題を集めた「宗隆寺」(溝口)。チームを率いるのが「高津」監督という縁もあり、当時球団ファンの聖地となった同寺が、今シーズンも脚光を集めている。
WBC制覇に貢献
昨シーズン、令和初の三冠王になるなど大ブレイクを果たし「村神様」(むらかみさま)という愛称が付くほどの活躍をみせた村上宗隆選手。勢いそのままに日本代表(侍ジャパン)にも選出され、先月行われた世界大会「WBC」(ワールドベースボールクラシック)に出場。準決勝で勝利を決定付ける二塁打、翌日の決勝では値千金の同点弾を放つなど日本代表の大会制覇に大きく貢献してみせた。
この村上選手の活躍に呼応するようにマスコミの取材が殺到したのが宗隆寺。準決勝以降の試合は海外だったため、国内で優勝を祈願するファンも大挙して押し寄せ、一時は境内をはみ出る勢いの長蛇の列を形成。「ここ50年で一番の参拝者数」(関係者)で大いに賑わいをみせていた。さらに決勝当日は、寺の本堂で試合中継を見る人も現れ、優勝した瞬間「(本堂から)歓声が聞こえてきました」と振り返るのは副住職の嶋田一成さん。世界を舞台に躍動した村上選手の勇姿を回顧し目を細めていた。
昨年、村上選手の活躍にあわせ記念の御朱印を始めた同寺ではWBC優勝を祝い新たな御朱印を作成。「野球世界一」などが記された御朱印はすでに500枚以上拝受されているという。
ブーム、加熱の一途
今月に入ってもブームは収まらず、国内プロ野球のシーズン開幕に合わせ「ヤクルト優勝」を願う参拝者が続々と宗隆寺を訪問。「『村神様』にあやかり受験が上手く行くように」と願いを込める中学生の姿もみられた。
また昨年、村上選手が日本人選手シーズン本塁打数の新記録をマークした試合を現地観戦したというファンは、その瞬間を撮影した映像を愛娘と共に境内で鑑賞。燕ファンのメッカともいわれる場所で余韻に浸っていた。さらに日本女性と結婚した外国人男性が、東京ドームで行われたWBCの韓国戦をきっかけに村上選手に興味を持ち、観光がてらに宗隆寺を参拝する姿なども見られるなど今シーズンも話題に事欠かないといった様子。今や市内でも屈指の観光スポットとなっており、嶋田副住職は「連日沢山の人が訪れてくれるようになってとても嬉しい。5月以降は新しい御朱印を考えているので、また遊びに来てもらえれば」と話していた。
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