交通の円滑化と歩行者の安全確保を目的に、拡幅工事等が進められている道路「世田谷町田線」。麻生区内の「古沢」交差点付近で車両通行帯の切り替えが、今夏に行われることが本紙の取材で分かった。現在の通行帯と工事が完了した通行帯が一時的に変更になる。川崎市北部都市基盤整備事務所は「残りの工事を着工できるように進めていきたい」と話す。
世田谷町田線は、世田谷区三軒茶屋から町田市中町を結ぶ幹線道路。川崎市内は、多摩水道橋(多摩区)から町田市の市境まで、約9キロ続く道路だ。同線は、人や自動車交通などの円滑な移動を確保し、都市の将来像を方向付ける「都市計画道路」に位置付けられている。
麻生区内では現在、都市計画に基づき、「麻生警察署前」交差点から町田市との市境まで、川崎市による拡幅工事が計画されており、段階的に工事が行われている。
市北部都市基盤整備事務所によると、今年夏ごろに、「古沢」交差点付近で、工事が完了した車両通行帯と現在の通行帯の切り替えを行う予定だという。道路は現在、片側2車線化に向け、車道と歩道の拡幅、歩道の無電柱化に向けた埋設工事が進行中で、信号機の移設工事も予定されている。同事務所の担当者は「道幅が広がり、車も歩行者も今よりも通行しやすくなる」と話す。重ねて「現在、関係機関と調整中で、はっきりとした時期はまだ決まっていない」と現状について語る。
工事の進捗で順次
そのほかの区間では、「古沢」交差点から、「片平」交差点までは、用地の買収が完了しており、今後、工事の進捗に合わせて順次切替工事などを行っていく予定だという。同事務所の担当者は「完成形でなくても、先じて使っていただけるようにしていきたい」と話す。今後の工事の予定については「工事は区間を分けて業者に発注している。都市計画に基づいて、今後も円滑な交通、歩行者の安全確保に向け、残りの工事を着工できるように進めていきたい」と先を見据える。
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