川崎市は9月19日、高津区内にある末長小学校(坂本正治校長)で「脱炭素アクションみぞのくち」との「コラボ授業」を行った。2050年までにCO2ゼロを目指しているこの取り組みに関して、学校で授業を行うのは、地元では初の試みとなる。
今春から同小に赴任した坂本校長は、前任の東小倉小学校(幸区)でも企業による環境授業に注力。さらに川崎市が「子ども達に環境ついて興味を持ってほしい」と考えていたこともあり今回、初の試みが実現した。
当日は、市内の企業や市民団体ら14社が参画し、児童たちに環境への意識や関心を高めてもらうべく「ゲスト講師」を担当。校内の体育館などに各企業や団体がブースを設け、5年生の児童約160人がグループごとに分かれてワークショップ形式の授業に臨んだ。
各ブースでは、環境団体が「食器を洗う洗剤が環境にどのくらい負荷が掛かるか?」などについて解説。さらに旅行代理店が「修学旅行で利用するバスの燃料に、太陽光などの自然エネルギーから作られた電力が使用されていること」などを分かりやすくレクチャーし、子ども達も興味津々といった様子。座学形式や実験形式など各講師が行う様々な授業が好評を博し、児童からも「色々な取り組みがあって勉強になる」「自分でも始めれそうなことがありそう」などといった感想が寄せられていた。
企業同士の交流も
またこの日はゲスト講師らが催し後に交流する時間も設けられ、次回に向けて「今日の授業を踏まえて子どもたちからの発表や取り組みの成果も聞いてみたい」「子どもたち同士で感想を共有すると発見もある」などの意見が挙がっていた。
坂本校長は「参加して頂いた企業や団体の皆様に感謝している。子ども達には沢山のことを学んでほしい」と今後への期待を寄せていた。
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