川崎市議会の新本庁舎移転を前に、市役所第2庁舎にある市議会議場の閉場式が10月13日に行われた。現職の市議や福田紀彦市長、元市議や議会関係者、一般市民ら約110人が出席した。
第2庁舎は1961年に完成。88年には市助役への1億円利益供与疑惑に端を発したリクルート事件を調査する100条委員会が設置。90年には市民オンブズマン条例、2019年にはヘイトスピーチに全国で初めて刑事罰を科した「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」が全国で先駆けた条例として同議場で制定された。
式典では、青木功雄議長が「京浜工業地帯の水問題、衛生管理のごみ問題、台風・震災対策、感染対策などが議論され、その都度大きな意思決定がこの議場で行われた。新しい議場でも、不易流行の精神を持って市政の発展に寄与できるよう研さんに努めたい」とあいさつ。福田市長は「62年交わされた議論、一つ一つの議決が本市の発展そのもの。民主主義のシンボルである建物が無くなるが、多様な意見が交わされた歴史は市史に永遠に刻まれる」と述べた。式典では議場が完成してからの62年間の歴史の歩みを映像で放映。東京交響楽団による演奏も行われた。
議場を含む議会フロアは11月6日、新本庁舎22〜24階に移転。第2庁舎は解体後広場として整備される。
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