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公開日:2023.11.24

防犯・防災ネットワーク
18年の活動に終止符
川崎市に解散届け提出

  • 犯罪や災害に強いまちづくりを目指し各所で行われた講演会の様子(上)/特徴的な活動となった「わんわんパトロール隊」の隊員証

 高津区を拠点に犯罪、災害に強いまちづくりを目指し様々な活動を手掛けてきた「特定非営利活動法人 防災・防犯ネットワーク」(田中伸一理事長)。街の善意の受け皿として地域を支えてきたNPO法人が先月解散手続きを完了、18年の歴史に終止符を打った。

 地元NPO法人「防災・防犯ネットワーク」は2005年5月に設立。当時、全国的に横行し高津区内でも多発していた「サムターン回し」による空き巣被害や、子どもが連れ去られるなどの事件から地域を守るべく地域住民らが団結。「子ども達を犯罪から守りたい」「まちのために何かできることがあれば協力したい」といった基本指針を掲げ、活動を始めた。後に、犯罪のみならず災害にも強いまちづくりを標榜し、名称に「防災」が加わった。

メール配信、マップ啓発も

 メンバーは「犯罪や防犯情報のメール配信」をはじめ「地域安全マップ」を通じた啓発、さらに犯罪や災害への対策を区民と共有する「フォーラム」を開催するなど、精力的な活動を展開。10年の節目となった2015年には、こうした動きの一環として手掛けてきた「わんわんパトロール隊」の隊員証となる「缶バッジ」を製作。これが犬の散歩を地域の犯罪抑止に繋げる顕著な運動として広く話題を集めた。

理事長「協力に感謝」

 地元NPOとして住民などの間で認知度を高める一方、創立から18年を迎え、身近な犯罪件数の減少や、行政・公的機関による犯罪・防犯に関する情報提供が拡充してきた事を勘案し今年の総会で法人解散を決議。川崎市に解散届を提出した。

 田中理事長は「私たちの活動は社会的使命を終えた」とした上で、長きにわたり構築してきたネットワークによる一定の成果を強調。「これまで当法人を支えて頂いた方々の協力に感謝したい」と総括していた。

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