今年は市制100周年 新春市政報告 川崎の未来へ。動く、進める。 川崎市議会議長 青木のりお
―昨年を振り返り、いかがでしたか?
第44代 川崎市議会議長を拝命し、長い歴史を持つ旧市議会議場の閉場、新議場の開場という大きな節目を迎え、市制100周年・緑化フェアに向けて準備が本格化する中、身の引き締まる思いでした。
「44」という数字について、様々なイメージがありますが、「0」を付けると川崎市の市外局番「044」になり、親近感が沸きます。捉え方により物事は好転します。「ピンチはチャンス」という価値観を大切にしていますが、いよいよコロナが明け、大変だったコロナ禍を乗り越えて得たものを活かしていく年でもあったと感じます。
―具体的には?
コロナ禍では多くのことをオンラインで解決しようとしました。
本市では昨年4月から「オンライン手続かわさき(e―KAWASAKI)」等の本格稼働により、オンラインで可能な手続きが2650件まで増えました。教育においても、GIGAスクール構想により、不登校の児童や生徒がオンラインで受講できる仕組みや、習熟度に応じた個別学習の充実への取組みが始まっています。これらはピンチをチャンスに変えた大きな功績の一つだと考えます。
―150周年を迎えた小学校がありましたね?
昨年は10校あり、福田市長と回りました。150年という歴史を繋いできた教職員、PTA、地域の皆様の力を強く感じました。中でも、私の高祖父が150年前に野川小学校に植えたというクスノキとの出合いは、戦争をも乗り越えて連綿と地域の伝統が受け継がれている事に感動し、地域の皆様の想いのおかげで今日があるのだ、私達は生きているのではなく、生かされているのだということを強く感じました。過去を振り返りながら、今年迎える市制100周年にも想いを馳せました。
―どのような想い?
大正13年、4万8千人でスタートしたこの街がいよいよ節目の年を迎えます。本市は日本の産業の中心として発展してきました。現在、市内には550以上の研究機関があり国内産業を牽引している一方で、政令市最大のCO2排出エリアでもあり、社会的責任が大きく、課題を抱えているのも事実です。
人口は全国の中でも突出した増加率となっており、選ばれている街でもあります。そのような街が今後、川崎だけではなく全世界の課題を克服していくような価値観を作りながら市民一人ひとりの自立や自尊心を育て、お互いのことを認め合えるような街に育って行くことが大切だと考えます。
―最後に一言
コロナを経て、やはり人と触れあうことは大切だと感じました。「不易流行」のもと、変えなくて良いものは変えずに、変化を必要とするもの、例えば時代を創っていくような環境整備や産業構造の改革は積極的に取り組んで参りたいと思います。100周年という年に皆様と学び合い、考えながら次の100年に繋がるような街づくりに挑戦していきたいと考えます。
■企画・制作/青木のりお事務所
|
|
|
|
|
|
11月22日
11月15日