高津区の主要玄関口、JR武蔵溝ノ口駅・南北自由通路の一部が「木質化」される。脱炭素に資する様々な取組みの一環。施工期間は3月15日(金)までを予定しており、関係者は理解と協力を呼び掛けている。
これは今年、市制100周年となる川崎市の記念プレ事業の一つ。元々、高津区は脱炭素社会実現に向けて、早くから「脱炭素アクションみぞのくち」と呼ばれる様々な取組みを実践。一方、川崎市も地球温暖化防止や森林再生への寄与等を目的に「国産木材の利用促進」などに力を入れており、脱炭素のモデル地区となっている溝口エリアにおける施策として今回、JR武蔵溝ノ口駅・南北自由通路の「木質化」に踏み切った。
生田緑地の木材も活用
今回のリニューアルでは、改札を出て正面にある窓面を埼玉県産の「サワラ」で木質化するほか、南北自由通路の一画に木製のベンチが設置される。窓際には、ナラ枯れの被害により伐採を余儀なくされた生田緑地(多摩区)の木材を活用した「鉢カバー」も製作し、観葉植物を並べる。
「見える化」も
さらに窓面には「太陽光発電シート」を設置し蓄電池と連動。前出「脱炭素アクションみぞのくち」を含む各種取組みの詳細や木質化の意義を記した「普及啓発プレート」に、再エネで作った電気照明を当てる事で、こうした脱炭素の「見える化」にも注力する。
「一層普及、啓発を」
関係者は「川崎市ではこれまでも市民に『木の良さ』や利用意義を伝えるため、森林環境贈与税を活用して公共建築物の木造・木質化を進めてきた。市が脱炭素のモデル地区に指定する溝口周辺地域でも(今回の南北通路の木質化事業により)一層の普及、啓発に努めていく」などとコメント。また「施工期間となる3月15日(金)まで(予定)は、改札前の一部通路が狭くなるなど同駅利用者に迷惑をお掛けするが、協力をお願いしたい」と呼び掛けている。
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