小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載255回 「くにこ」の県庁見聞録 県立こども医療センター・小児患者死亡事故
くにこ)2月29日にこども医療センターを中心に4県立病院への「医療安全推進体制に係る外部調査委員会」調査結果報告書が記者発表されましたが、酷い結果でした。「医師の日常的な事故防止活動に対する無理解と無関心、不作為は深刻だ」と断じられています。
司会)え?それはひどい!くにこさんが昨年から追及している県立こども医療センターでの死亡事故に関わる調査ですね。一度院内調査結果が記者会見で公表されたのでは?
くにこ)それがやはりお手盛りだったことが、今回の調査で明確になりました。知事がこども医療を大改革すると意気込んだ答弁をしてくれたので、病院機構理事長が外部調査を依頼したのです。こどもの命を預かる病院、それも難病、希少難病の治療を行うこども医療なのに、リーダーシップが存在しない、ガバナンスが無い、小児を触ったことがない研修医に病院内教育無しで当直などを担当させる、と報告されています。そういう研修医が術後の大事な時期に当直したり診察したりするんですよ。亡くなった小児の場合が正にそのケースなんです。こんな怖いことってあります?信じられないでしょう?
司会)その上当時の院長や担当者のご遺族に対する態度がまたひどかったわけですよね。
くにこ)もう救いようがない。9月に院内調査結果を記者会見で公表したんですけど、そこでも嘘ついてるんですよ。私はその過ちを県議会で指摘しましたけどね。ご遺族はさらに傷ついたはずです。本当にお気の毒です。
司会)おっしゃる通り。
くにこ)私が名指しで要望したとおりに、院長も医療安全対策室長も交代しました。厳しい調査結果がでたことを重く受け止め、病院機構の理事長も退職することになりました。でも人事を少し変更しただけでは、長期間を経て悪化したこども医療体制はそう簡単に立て直すことは困難なのではないか、と私は心配しています。
司会)神奈川、毎日新聞で報道されてましたが、ご遺族の気持ちをくにこさんが代弁しましたね。
くにこ)お立場上、取材に応じられないご遺族の気持ちを代弁しました。本当にお気の毒で申し訳なくて。
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11月22日
11月15日