小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載256回 「くにこ」の県庁見聞録 女性支援新法施行
くにこ)9年前に意見書を提出し、2年前に制定。本年4月から施行された「困難を抱える女性の支援にかかわる法」。この法に基づく神奈川県計画の策定にも女性議連として深く関わりました。議会が開かれるたびに、女性議連として勉強会を開催し、計画の進捗状態を確認し、意見交換を担当課と進めてきたんですよ。
司会)女性議連の会長はくにこさんで、議連として予算要望されましたね。
くにこ)そうです。議連要望は相談員常勤化以外はほとんどが実現しました。
司会)常勤化は、3月予算委員会でくにこさんが知事に迫ってました。
くにこ)かなりしつっこくね。女性相談員の仕事は多岐に渡っており(貧困、虐待、性暴力被害、性虐待など)、女性相談のベテランが常勤になるということは、福祉相談全般の底上げにつながることだと、力説しましたので、来年度はかなうと思います。
司会)くにこさんは国が示した政策の不備も指摘したんですね。
司会)副知事は「小川議員のおっしゃる通り厚生省が間違っている」と明確に認識を示しました。女性保護施設はDVや制犯罪被害者などその居どころを秘匿しないと生命にかかわる場所。その場所に困難を抱える女性の通所施設を併設するというんですよ。そんなことしたら、即守るべき被害女性の居所が明らかになってしまいます。だから全国でどの都道府県もこの補助金を使わないんですが、行政は使いにくいと嘆くだけだし、私以外、気づかないんです。
司会)おかしいですね
くにこ)はい。私は厚労省社会援護局女性支援室室長に直接この問題を指摘した上で、予算委員会で副知事に厚労省と交渉してほしいと質疑したんです。そうしたら、4月末に副知事が厚労省に直接この件について要望書を手交したというんです!大変私にとっては名誉なことです。そしてその時点で、補助金の要件がすぐに緩和されたそうですし、来年度は根本的に変えるそうです。このように女性支援ばかりでなく、生活に必要かつ効果的な政策や補助金の在り方を求めて、今後も努力していきます!
|
|
|
|
|
|
11月22日
11月15日