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高津区版 公開:2024年5月16日 エリアトップへ

通学路、花で彩り添えて 南原小・児童の取組み実る

教育

公開:2024年5月16日

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「たねダンゴ(R)」から花開いた花壇(5月8日撮影)
「たねダンゴ(R)」から花開いた花壇(5月8日撮影)

 南原小学校(平井育子校長)そばの上作延第4公園前の道路沿いの花壇で、ネモフィラ、かすみ草などの花が通学路を彩っている。児童が通学路に花を植えようと昨年度、手掛けたというこの取り組み。経緯などについて同校に聞いてみた。

 取り組みは昨年「人にやさしいまちづくり」をテーマにした総合的な学習の授業で、使われていなかった同花壇の存在を知ったことがきっかけ。元々、花壇はボランティアで維持・管理されていたが、高齢化などにより活動が停滞していた。

 そこで、花を植える案が浮上し、高津区役所道路公園センターに提案。同センターらの協力も受け10月、実施に至った。

ダンゴづくりで植付

 「元気に登校できるように、また、まちが明るくなるよう花を植えた」と作業を振り返る児童たち。植え付けの際に使用したのは、6品種の種や土、肥料等を用いて団子状にする種まき手法の「たねダンゴ(R)」(※)約168個。何がどこに咲くか、芽が出てみないと分からないこともあり、平井校長は「地域の人もどのようになるか楽しみにしてくれていた」と笑顔。開花後は、立ち止まって写真を撮る人の姿も見られたという。

明るいまちに

 水やりなどの活動も続け、現在は5年生となった児童は「自然を増やして気持ちよく学校に行け、植えてよかった」「にぎやかになったので、通りかかる地域の人も気持ちよくなれば」「きれいな花を見て明るい気持ちになってもらいたい」と声をそろえる。

 児童の担任だった古俣ゆい教諭は「水やりもがんばり、最後まで楽しく取り組めて良かった」と語った。

 現在、開花のピークはすでに過ぎてはいるものの「花を植えて、まちの人たちに喜んでもらいたい。自分たちの住むまちをもっときれいにしたい」という願いから実った児童たちの活動は、明るいまちづくりの一端を担い始めている。

 ※「たねダンゴ(R)」は(公社)日本家庭園芸普及協会の登録商標。

本紙の取材を受ける児童たち
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