データ分析で教育情報を透明化するITベンチャー「ガッコム」社長 山田 洋志さん 高津区在住 43歳
川崎の教育に新たな風を
○…「あの学校は先生が熱心」とか「荒れてるらしい」とか、学校の情報は「口コミ」が多い。そんな現状に「保護者や子どもに客観的な判断材料を提供したい」と、学校教育情報サイト「ガッコム」を開発・運営する。全国の保育園や幼稚園、小中学校の児童・生徒数やクラブ活動などの基本情報のほか、校則の詳細やトイレが和式か洋式かといったリアルな情報を、日々アップデートしている。
○…結婚のタイミングで2018年に東京・世田谷区から川崎に移り住み、子どもの誕生を機に、市内の様々な教育関連の取り組みに関わり始めた。川崎市が全国に先駆けて01年に施行した「子どもの権利条例」では、60以上の自治体の同様の条例をデータ分析。その結果、「子ども会議」の制度化など、川崎の条例の「充実度」が分かったという。
○…「データを見るとワクワクする」ことに気づいたのは慶應義塾大学時代。いじめが起こる環境や麻雀の勝敗についてもデータ分析してみた。卒業後はIT企業へ進むも、元来の探究心を抑えきれず約4年で退社、27歳で世界一周の旅に出た。1年で57カ国を訪ね、国際ボランティア活動にも参加したが、支援を続けても当事者の勤労意欲が続かず、善意が実を結ばない現場にも遭遇。「教育の大切さ」を痛感した旅でもあった。
○…6年目を迎えた川崎暮らしで、心はもうすっかり「川崎人」。昨年からかわさきFMでラジオパーソナリティにも挑戦中だ。「川崎以外でも教育関連の会に参加したけれど、川崎みたいなウェルカムな所は珍しい。このオープンさが、自分にフィットしている」。我が子が育ちゆく川崎の教育が、開かれたものであるように、情報の透明度を上げていく。
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12月20日