神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2024年7月4日 エリアトップへ

人食いバクテリア 報告数、川崎市内でも急増 06年以降、最多ペース

社会

公開:2024年7月4日

  • X
  • LINE
  • hatena
市内の劇症型溶血性レンサ球菌感染症のグラフ
市内の劇症型溶血性レンサ球菌感染症のグラフ

 国立感染症研究所は6月26日、致死率が3割以上とされる「劇症型溶血性レンサ球菌(溶連菌)感染症」の今年の国内患者数が、1999年に統計を取り始めて以降、最多となる1101人(速報値)になったと発表した。川崎市内でも届出患者数が急増しており、今年6月23日までの累計報告数は14件。データが残る2006年以降で最多のペースとなっている。

 劇症型溶連菌感染症は、主にA群溶血性レンサ球菌によって引き起こされる。飛沫や小さな傷口から感染し、初期症状は一般的な「風邪」と似ているものの、患部の急激な痛みを伴う腫れと発熱、咽頭炎などがみられるのが特徴。30代から80代以上の罹患報告が多く、全体の8割強を占める。発病後、数十時間以内に急速に症状が重篤化するケースも散見され、数時間で多臓器不全やショック状態から死に至ることもあることから「人食いバクテリア」と呼ばれている。

第25週までに14件

 市内における劇症型溶連菌感染症は、今年に入りほぼ毎月2〜3件程度報告されており、第25週(〜6月23日)までの累積数は14件。区別では宮前区が6件で最も多く、次いで麻生区が3件。さらに中原区が2件、高津区、川崎区、幸区がそれぞれ1件となっており、統計データが残る2006年以降、最多のペースで推移している。

早期治療が有効

 感染症や食中毒等の健康危機課題に対応している「川崎市健康安全研究所」(川崎区)の三崎貴子所長は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症は発症早期の抗菌薬による治療が有効。初期症状『発熱、のどの痛み、四肢(手・足)の痛み、腫れ』がある場合は速やかに医療機関へ相談する事が重要で、重篤化を防ぐ意味で救急車を要請することも厭(いと)わず、とにかく早めに対応を」と、強く呼び掛けている。

 患者数増加の理由について厚生労働省では「コロナ対策の緩和に伴い、海外でも多くの地域で(増加が)確認されており、昨夏以降はA群溶血性レンサ球菌による急性咽頭炎の患者数が増加していることも要因の一つである可能性がある」などと分析している。

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

高津区版のローカルニュース最新6

「市制100年」オール川崎でお祝い

TOWN PHOTO

「市制100年」オール川崎でお祝い

飛躍祭、音と食、スポーツに沸く

7月5日

「世界的な挑戦を続ける」

川崎市制100周年

「世界的な挑戦を続ける」

福田市長、先人への感謝込め式辞

7月5日

自作ロケットを飛ばそう

発明クラブ

自作ロケットを飛ばそう

コンテスト 参加者募集中

7月5日

「居場所のまなび」刊行

フリースペースたまりば

「居場所のまなび」刊行

7月5日

当事者の「孤立」防ぐために

障がい者などの触法行為

当事者の「孤立」防ぐために

市民有志、支援組織を発足

7月5日

太陽光発電等の設置に補助金

川崎市

太陽光発電等の設置に補助金

太陽光発電設備、蓄電池、ZEHが対象

7月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年7月5日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook