川崎市は、市立小学校内に設置している児童の居場所「わくわくプラザ」での配食サービスの提供について、一部の施設で夏休み期間中、試験的に実施する。
市立小学校に通う児童たちの放課後の居場所として川崎市が設置した「わくわくプラザ」は114カ所あり、指定管理者に運営を委託している。市の青少年支援室によると、市立学校の夏休み期間に関して、かねて保護者から「昼食を提供してほしい」との声が寄せられていたという。
そのため、まずは指定管理者の一つである「公益財団法人かわさき市民活動センター」が運営する76校のうち15校で、「わくわくプラザ」の利用登録者を対象に、7月22日から8月9日の間の平日に配食サービスを試行する。同センターが策定した「基準書」の条件を満たす弁当業者「美幸軒」(川崎区)に協力を依頼。利用を希望する保護者は同社のインターネットシステムを通じて弁当を注文し、1食400円を負担する。システム利用料と運送費、諸経費については、今回は指定管理者側が負担する。
同センターでは2019年に宮前区内の「わくわくプラザ」で配食サービスを実施した実績があり、担当者は「弁当を持参する通常の運用に選択肢が加わったという認識。(サービス利用は)全体の3割ぐらいでは」と話す。今回の試行では一日約450食前後の利用を見込んでいる。
市では他の指定管理者に対しても試行を依頼中という。市の担当者は「アンケートなどを通じて今回の結果をふまえ、本格実施に関する検討を続けたい」としている。
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