夏休みが終わり、学校に行けなくなる子どもたちのため、高津区新作のNPO法人多様な学びプロジェクトなど全国のフリースクール関係者がタッグを組み、特設サイト「#学校ムリでもここあるよ」を8月19日に開設した。学校や自宅以外で安心して過ごせる「居場所」の情報が集められている。川崎市内でも順次、居場所の情報を掲載する。
子どもたちが学校に行きづらくなるタイミングの一つに「夏休み明け」がある。そのため2019年、全国のフリースクール関係者が連携し、フリースクールやカフェ、子ども食堂といった学校と自宅以外の「居場所」の情報を集めた特設サイト「#学校ムリでもここあるよ」を、期間限定で開設。毎年、子どもたちの夏休みが終わる8月下旬から9月初めにかけて続けてきた。
区内NPOが主催
6年目の今年は高津区の「多様な学びプロジェクト」が主催し、「#学校ムリでもここあるよキャンペーン実行委員会」の共催。サイトでは全国のリアルな「居場所」が検索できるほか、近場に見つからない場合の相談窓口も紹介。これまでに「居場所」を利用した子どもたちの声も多数掲載し、子どもの心のSOSに寄り添う情報を集めた。
不登校増加、市内でも
学校に居場所を見いだせず不登校の状況にある子どもは全国の傾向と同様、川崎市でも増えており、22年度の調査で小学生1144人、中学生1672人。5年間で小学生が714人、中学生が430人増えている。
実行委員会事務局の高橋利道さんは「毎年、子どもたちの自死が増えるのが、夏休み明けのこの季節。学校に行けなくても『自分にも行ける場所があるんだ』と思ってもらうことがまず先決」と話している。
掲載は9月9日まで。サイトに関する問い合わせは、事務局へメール(【メール】info@cocoaru.org)を。
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