「青少年のために入門的な理工系図書の充実を」と、県立川崎図書館(坂戸・KSP西棟2階)が募集した図書購入用の寄付金で目標の50万円以上が集まり、9月13日から本の公開が始まっている。
寄付金で購入した本は現在、ものづくり入門コーナーに所蔵され、「本でつなぐエール 司書が選んだ科学技術の本」として展示中(来年2月12日まで)。寄付した人から寄せられた、科学技術の未来を担う青少年への応援メッセージも展示されている。
234冊を購入
川崎図書館は全国でも珍しい、ものづくりや科学技術に特化した図書館。専門書や研究開発に関する専門誌などを揃えるが、予算の関係から入門書まで揃えるのは難しかったという。
それでも「世界で活躍する科学者や技術者だって最初は素人。その道に進むきっかけになった本があったに違いない」との思いから、若い世代に興味を持ってもらうための図書充実が目標に。教育環境整備のための神奈川県まなびや基金を活用し、昨年度に寄付を募集。その結果、利用者をはじめ賛同者らの協力で59万円近くが集まり、234冊を購入できた。
本は中高生らに相応しい、ビジュアル解説の多いものなどを司書が厳選。人工知能等の先端技術や、理工系の進路選択の参考になりそうな職業に関する本もある。「ぜひ手に取ってみて活用してもらえたら」と担当者は話す。
展示にあたり、同館の今部一良館長は「県民の皆様や企業の方からもご賛同頂き目標を達成することができた」と感謝。「寄付してくださった皆様からのエールが形となり、手に取った一冊の本が新たな世界の扉を叩くきっかけになれば」としている。(問)同館【電話】044・299・7825
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