衆院選の投開票日が10月27日になったことを受け、この日に開催を予定していた「第48回 高津区民祭」の中止が決まった。順延はなく次回の実施は2025年になる。
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高津区民祭は1974年から始まり、来場者数20万人(警察発表)を数える市内でも最大規模のイベントのひとつ。近年はコロナ禍の影響で中止を余儀なくされたが昨年、規模や内容を縮小しながらも4年ぶりに再開。長年、夏の風物詩として広く親しまれてきたが、今年は猛暑を避け秋への移行を決め、10月27日の実施に向け各方面で準備が進められてきた。
選挙事務に支障も
しかし、次期衆議院選挙が10月15日公示、区民祭予定日の27日に投開票の日程で行われるという報道を受け、関係者は対応策などを協議。催しの目玉である「パレード」の出発地点となる予定だった「高津スポーツセンター」(二子)が当日、投票所になることから、動線を工夫しても大きな混乱は避けられず、計画の実行が難航。パレード出発地点を多摩川河川敷に移転する案なども検討されたが、警備上の問題などからこれも頓挫。さらに区民祭に携わる関係者の多くが選挙事務にかかわる様々な役回りを担っている事などもあり、中止の決断に至った。関係者は「苦渋の決断。選挙事務に人手が不足する事態は避けたかった」と説明する。
関連行事は一部実施
中止の決定を受け、7日夜には実行委員会の会合が開かれ「順延開催を行わない」ことを改めて決定。また「2025年の次回(第49回)日程は年内に決める」「協賛金についてはHP上で公開し、準備費用を除いた金額は次年度へ繰り越す」ことなどを確認した。
さらに区民祭の関連行事として企画されている「二子神社会場でのイベント」や「ボランティアバザー」などについては、中止せずに催行される予定。事務局を担当しているNPO法人高津総合型スポーツクラブSELFでは「(区民祭の)関連イベントの詳細などについては適宜、HP等を通じてお知らせしていければ」と話している。
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