川崎市は先頃、家族の死去に伴う複雑な手続きをまとめて支援する窓口「おくやみコーナー」を7区役所に設置し、運用を開始した。
市では高齢化社会に対応するため、今年4月には「おくやみガイドブック」を大幅リニューアルし、各区役所に配布。今回新たに開設された「おくやみコーナー」では、故人に関する手続きの確認▽手続きに必要な持ち物の案内▽遺族による申請書の作成支援などを、遺族の来庁時に一括して行う。
コーナーを利用できるのは各区に住民登録があった故人の遺族などで、専用のコールセンター(【電話】044・200・1500)で予約が必要だ。予約時に故人の情報をヒアリングし、コーナーの担当スタッフが関係部署と調整のうえ、来庁時までに必要な書類や情報を整えて手続きを支援する。
市は窓口業務とコールセンター業務を、「ガイドブック」の制作を手掛けたITメディア企業「鎌倉新書」(東京都中央区)に委託。同社では想定される相談内容を担当課と共有し、遺族の来庁時に速やかに手続きが完了するための研修を重ねたという。同社の自治体DX推進グループマネジャー・川口慶真さんは、「例えば幼子を抱えて夫に先立たれた女性が来庁する場合、必要なら児童手当の窓口などにもつなげられるよう、不安に寄り添う窓口サービスを目指す」と語る。
市の担当者は「各課に分かれていた手続きを一カ所で行うことで、行政サービスの向上も目指したい」としている。
コーナーの開設時間は平日の午前9時〜正午、午後1時〜午後4時。
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