よりよい川崎について、子どもたち自身が考える「川崎市子ども会議」の拡大企画「カワサキ☆U18」が11月17日に開かれた。当日は市内各地から子どもと大人が市役所に集まり「地震のそなえ」について、真剣に意見を交わした。
「川崎市子どもの権利に関する条例」に基づき、川崎市は2002年、子どもたちの考えを市政に反映するしくみ「子ども会議」を開設。22年からは子ども会議の拡大企画として、子ども会議に参加していない子どもたちや地域の大人を交えて議論する場「カワサキ☆U18」を年に数回、開いてきた。
「カワサキ☆U18」には子ども38人と、地域防災組織やPTA関係者などの大人26人が参加。子ども会議が今年度のテーマとする「子どもが考える地震のそなえ」について、意見を募った。
4組に分かれ、「防災の情報を知るきっかけ」「いざという時に地域の大人と協力する」「家族と防災について話したい」「子どもが過ごしやすい避難所」の各テーマを協議。「避難所」を議論した組では、子どもから「勉強できる場所が欲しい」「避難生活は不安。楽しく過ごす場が欲しい」などの声が上がり、大人からは「教室を開放してもらえば勉強できる」「避難所の利用方法は協議次第。子どもたちも意見を出して」といった意見が出された。
「防災の情報」を議論した組では、「ハザードマップを理解する機会がない」「紙で情報を配られても見ない」といった率直な意見が続出。代わりに「ポケモンGO」のような人気アプリや、市の健康推進事業「かわさきTEKTEK」などに防災情報を融合させるなど、「子ども目線」の提案が出された。
この日の議論は、来年3月に子ども会議が福田紀彦市長に渡す「提言」に反映される。小学6年生の増田龍ノ介くん(高津区)は「自分の意見を言えたし、それを大人がきちんと聞いてくれたのでうれしかった」と満足そうに話していた。
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