高津区溝口にある「川崎市大山街道ふるさと館」(小林正人館長/【電話】044・813・4705)では、大山街道や高津地域の歴史や文化について、より深く学ぶことのできる「高津・大山街道探究講座」を今冬、3回開催。初回となる12月7日(土)は、徳川幕府が編纂した武蔵国の地誌から「200年前の溝口」の様子を考察する内容の講義が行われる。
「二百年前の溝口周辺―『新編武蔵国風土記稿』から考える―」と銘打たれたこの企画では、慶応義塾大学名誉教授の小室正紀氏を講師に迎え、興味深いレクチャーが行われる予定。徳川幕府は、1810年から20年間をかけて、武蔵野国の全ての町村の自然、歴史、農地や産物、名所旧跡、旧家や功績者などを詳しく調べ上げ「新編武蔵国風土記稿」という地誌を編纂したといわれている。今回の講座は、江戸時代における農民や商人の経済思想などにも精通している小室氏の解説の下、溝口周辺の村々のことも漏れなく記されたこの風土記をもとに「200年前の溝口周辺が、どのような所であったかを考えてみよう」という内容。小林館長は「大山街道周辺の歴史や文化などを知る事で、改めて地域に愛着を感じてもらう契機にしてもらえれば」と話し、多くの参加を呼び掛けている。
「養豚」「浮世絵」テーマも
さらに今回の歴史探究講座はその後、2回の開催が予定されている。12月21日(土)には川崎市民ミュージアム学芸員の菊地悠介氏を講師に、明治初期における「養豚事業」と高津地域の関連性を学ぶ講義が行われる。さらに年明け1月18日(土)には、「大山の歴史と大山道」について、大山街道ゆかりの大山阿夫利神社のある伊勢原市の職員が、同市所蔵の浮世絵などを紹介しながら解説する講義が開かれる。
全日程ともに開催時間は午前10時から2時間で、各回ごとに参加費は700円(先着45人定員)。各回ごとの参加申込みや2回目、3回目の講座内容詳細確認などは電話または下記二次元コード参照。
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