市民参加型で高津区とプロジェクトを企画・実施する「まちの企画室」の今年度企画として、ポリ袋を使ったアイデア料理コンテストが開催される。現在、レシピを募集中。発案した小平文さんは「家にあるものを使って、これを合わせたら面白いなという視点で応募してもらえたら」と呼びかける。
まちの企画室は、まちを盛り上げる企画を市民から募り、審査等を経て実施しており、今年度で4期目となる。今回は14企画が集まり、選考を経て小平さんの企画を含む2件が決まっている。
コンテストは防災がテーマ。耐熱ポリ袋を使って災害時にも活用できる「まぜるだけ」又は「湯せん」でできるアイデアレシピを募集している。洗い物が少なく簡単・時短であること、手に入りやすい食材を使うことなども審査のポイントだ。
2月2日には、今回のメイン企画となる防災イベント「防災遊園地」も大山街道ふるさと館で予定。当日は授賞式やグランプリのレシピを作る料理体験を行う。
企画した小平さんは、企業とのレシピ開発や料理イベント等を主宰する料理家。高津区在住10年以上となり「地域との繋がりを」と、まちの企画室に応募した。元々、コンテスト中心の企画を考えていたが、企画室メンバーからのアドバイス等を経て内容を練り上げた。2月の催しも工夫し「防災AR体験など、やってみたい・行ってみたいと思う内容になっているので来て考えるきっかけにしてもらえたら」。
震災時に料理、役立ち
元々、IT企業に勤めていた小平さん。当時、トラブル対応等で昼食が食べられない日もあり、自宅で作った弁当が無駄になってしまうことも。そこでたどり着いたのが、料理を真空シーラーで密封し、会社の冷凍庫に保管いておくスタイル。必要時に解凍して食べる生活に。
そんな中、2011年に東日本大震災が発生。仕事で外出していた時、会社から1本の電話がかかってきた。「食べる物が買えなくて困った職場の人たちから、冷凍庫のストック(小平さんが昼食用に作りためておいた料理)が食べたい、との電話でした」。発災直後は首都圏でもコンビニやスーパーで商品が購入できない状況になるなど混乱が続いた当時。料理は、防災でも活用できるのだと気づいた。
現在は料理家として料理教室も行うが、各家庭により普段使いの食材や味が異なるため、習ったレシピは家庭で応用しづらいと感じることも。コンテストを通し「親子などで楽しみながら、自宅にあるもので何ができるか、考えるきっかけにしてほしい」。
レシピ応募は12月22日(日)締切。小学生など子ども可(申込フォームは保護者が確認を)。来年1月14日(火)入賞発表。詳細・応募は右記の二次元コードから。詳細は高津区役所地域振興課【電話】044・861・3133
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