先月行われた「かわさき多摩川マラソン」で大会2連覇を達成した 宮内 斗輝さん 二子新地在住 24歳
「多摩川の申し子」高みへ
○…高校時代は長野県の陸上強豪校で名を馳せた全国クラスの健脚の持ち主。駒澤大学へ進学後は箱根駅伝を目指すも、慢性的な股関節の怪我に悩まされ、4年間苦難の日々を過ごした。「当時は満足な練習ができず、ハーフマラソンも1回しか走れませんでしたね」と振り返る。
○…トップアスリートとしての素質開花を阻んだ「痛み」の辛さを知り尽くす一方で身体の仕組みや使い方を追求することで「やり方はある」と確信。卒業後はトレーナーの道を歩み始め、現在はプロのランニングコーチとして、パーソナルトレーニングのレッスンなどを手掛けている。
○…レッスンの際、仕事の一環として受講生と一緒に走ることもあり「自分の走力維持にも役立っていますよ」とニッコリ。経験から学んだ「楽しく走る」「怪我なく走る」といった指導方針は評判を呼び、現在では川崎市からの委託を受けて、市内の小学生に走り方を伝授する陸上教室の指導者にも抜擢されている。自身が小学生の頃からタイムを追い求めるアスリート志向が旺盛だった事もあり、走る「楽しさ」を伝える体験は新鮮に映ったのだとか。「走る喜びや達成感の様なものを伝えられれば」と目を輝かせる。
○…指導者の道を歩むにつれ「走りへの意欲」が再び芽生えた事が、かわさき多摩川マラソンへエントリーする遠因に。昨年の初優勝後も、他の大会には一切出場せずに先月の同大会での2連覇に照準を絞った。元々、駒澤大学の陸上部学生寮は東京都側の多摩川沿いにあり、卒業後の拠点もさほど離れていない二子新地と、まさに「多摩川の申し子」。来年以降、連覇を重ねるのか、はたまた更なるステップアップを果たすのか、無限の可能性が広がっている。
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12月13日