サッカーJ1・川崎フロンターレは1月18日、2025シーズンの新体制発表会見をカルッツかわさき(川崎区富士見)で開催した。9季ぶりに監督交代が行われた今シーズンは、リーグ戦王座奪還と悲願である、ACLE(アジア・チャンピオンズリーグ・エリート)のタイトル獲得を目標に掲げた。
吉田明宏社長は「新監督を迎える我々にとって、新たな節目となるシーズン」と述べ、クラブの使命やビジョンなどを紹介。チームスローガンである「FOOTBALL TOGETHER(フットボールトゥゲザー)」を前面にシーズンに挑むとした。
新監督に就任した長谷部茂利氏は「(タイトル獲得が)簡単でないことは重々承知しているが、獲得するための選手が集まり、スタッフもいる。ファン・サポーターも揃っている。実現したい」と力を込めた。
この日は、新加入したDF野田裕人選手、DF土屋櫂大選手、DF神橋良汰選手、MF伊藤達哉選手も参加。麻生区で生まれ育ち、同クラブU-18出身の神橋選手は「6年間、大切に育ててくれた川崎フロンターレに帰って来ることができ嬉しく思う。川崎フロンターレのために、このまちのために熱く戦う」と闘志を燃やした。ドイツ2部のマクデブルクから加入した伊藤選手は「27歳でのJリーグ初挑戦。言い訳するつもりはない。武器を生かして勝利に貢献していきたい」と活躍を誓った。
会場には1362人のサポーターが参加。同クラブ後援会会長の福田紀彦市長は「みんなで心を一つに川崎市市制101年目の、新しい100年目をつくるスタートの年に、一緒に歩みを進め、強いフロンターレをみんなでつくっていきたい」と述べた。
会見では長谷部監督が人気ゲーム「ドラゴンクエスト」のテーマ曲に合わせ、「勇者」をイメージした衣装で登場し、気さくな人柄を印象づけた。このほか、川崎市出身の漫画家・宮崎周平さんの作品『僕とロボコ』が映画公開されることにちなみ、今春、コラボ試合を実施することも発表された。
恒例「商店街回り」も
また、この新体制発表会見を前に1月10日と11日、選手が市内各所店街や商業施設を訪問する恒例の「挨拶回り」を実施。高津区では梶が谷駅前通り振興会「エルカジ通り」に脇坂泰斗選手、さらに溝の口・高津駅周辺には宮城天選手と山口瑠伊選手が訪れ、サポーターとの交流をより一層深めていた。
高津区への挨拶回りはコロナ禍で一時中断される直前(2020年)、当時の若手有望株だった三笘薫選手が担当したこともあり、後の活躍ぶりも相まってサポーターの間で一部、話題となっていた。今年の担当となった3選手にも高い期待が寄せられており「頑張って」という周囲の呼び掛けに力強く応じていた。
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