その年を代表する魅力的なリノベーション事例を選ぶコンテスト「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」(一般社団法人リノベーション協議会)で、2024年の審査員特別賞に「株式会社NENGO」(溝口)の2作品が選ばれた。
同社が受賞したのは、パノラミックグリーン・リノベーション賞「緑映える、心整う。」と、イノベーティブプランニング賞「廊下が主役の家」。いずれも、設計は藤原酒谷設計事務所が行い、施工を(株)NENGOが担当した。
一次選考では、全国から寄せられた全226点から、一般投票の獲得数などが総合的に考慮され、66点がノミネート。選考委員による最終選考を経て、12月の授賞式で総合グランプリほか各賞受賞作品が発表された。川崎市からの受賞は同社のみ。
作品「緑映える、心整う。」は、築100年を超えて住み継がれる木造住宅のリノベーション。「増改築で迷路のようになってしまった家を次世代に引き継げるよう」との施主の思いを受け、施工。緑のある環境を生かして大きな開口部を設けて「見せる庭」にした。
もう一つの「廊下が主役の家」は、マンション物件。廊下から個々の部屋や水回りに通じる典型的な間取りだったが、壁で遮られていた風や光の自然のエネルギーを生かそうと、廊下に部屋のような主要な機能を持たせ各空間を繋げて行き来できるように工夫した。
同社では、図面ができる前から設計事務所と共に施主と対話型で作り上げていくスタイルを採用。施工を行ったNENGO工務店で責任者を務める吉崎啓太さんは「全国の多くの作品が集まるなか、光栄な賞。日本の住宅レベルが上がっていけばという思いでやっているので、『良い家』に皆んなで住んでいけるよう今後も施工していけたら」と語っていた。
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