高津高校演劇部の嘱託顧問として生徒たちのパフォーマンス指導にあたる 實方(さねかた) 誠一郎さん 南足柄市在住 50歳
貪欲に学び演劇楽しんで
○…大学生の時に仲間たちと立ち上げた劇団「相模舞台同盟」の代表を務めるなど、長年演劇に関わり続けてきた。高津高校演劇部には、同部顧問から依頼を受けて5年前に嘱託顧問に就任。直近も、間もなく開かれる市の演劇フェスティバルなどに向けて練習を重ねる生徒たちに培ってきた技術や経験を教えている。「何度でも挑戦できるのは若者の特権。貪欲に学び、演じることを楽しんでほしい」と願う。
○…高校生の時、友人が出演する劇を見たことをきっかけに興味を持ち、在籍していた足柄高校の演劇部に入部。「何かを演じることはとても楽しかった」と振り返る。部活では先輩部員などから演技を学んでいたが、時には近隣にある高校の演劇部から指導者を招きレッスンを仰いだこともあった。「当時は外部から教えに来てくれる人も中々おらず本当にありがたかった」。指導者の打診を受けた際も「自身が受けた恩を返そう」と承諾したのだとか。
○…演劇以外では音響や、作曲家と演奏家をマッチングする仕事などを手掛ける。「四六時中舞台の事を考えている。だから、できるだけ近い場所にいたい」と話す。寺好きで、数カ月に1度は遠方の寺院に赴き見学することも。「清らかな場所にいると心がクリアになって考えがまとまるんですよ」とニッコリ。
○…高校演劇は各学年ごとに違った味わいがあるという。「先輩たちから技術を継承し、昇華する。そんなところに魅了されてしまう」。現在の高津高校のメンバーは、貪欲で諦めを知らない生徒たちばかりと評価。さまざまな課題を与えつつ、難題を乗り越えていく生徒を見て喜びを感じている。「3年という時期は長いようで短い。だから、今を思い切り楽しんでほしい」と望む。
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