「8小節プロジェクト わたしの『かわさきのうた』」のコンテストでグランプリに輝いた 吉川 勇児さん 川崎市内在住 55歳
「届け」、希望をのせた旋律
○…「音楽のまち・かわさき」20周年などを記念し実施された、自分のことばで短いメロディを作るワークショップ「8小節プロジェクト わたしの『かわさきのうた』」。川崎市の未来を綴り「希望」と名付けた曲でコンテストのグランプリに輝き、神奈川県内のCMソングにも採用された。
○…普段は、中原区にある大西学園中学校・高等学校教諭で社会科や地歴公民を担当。33年間吹奏楽部の顧問を務め、28年連続で東関東大会に導いてきた。北海道出身。幼い頃、トランペットの演奏に触れ「輝いて見えた」と心を奪われた当時を回顧。小学4年から学校の吹奏楽部へ入部し、憧れの楽器トランペットを担当。奏者として高校卒業まで活躍し、その間、全道大会にも出場するほどの腕前を誇る。こうした豊かな経験を活かし、教職に就き吹奏楽部の顧問に就任してからも「音をしっかり届ける基礎」を、大切にした活動を心掛けているという。
○…吹奏楽の魅力は、互いに呼応し、美しい音色を届けることと考えていたが、コロナ禍で部活動もままならず「本当に寂しかった」とポツリ。現在は部員同士が一緒に演奏ができる日々に感謝しつつ、観客や周囲との一体感の醸成が全国大会で勝ち上がるためのヒントと考え、その方策を思案する。楽しさも伝え、観衆も巻き込むため「動きながらの演奏」を採り入れるなど挑戦が続く。
○…趣味は天体観測。「星が綺麗に見えると、北海道の空を思い出す」のだとか。撮影した天体写真は、プラネタリウムの学芸員にも褒められるほどの出来栄え。「芸術の街、音楽の街を謳う川崎は、統一感が無いと耳にすることもあるが『色々なことに挑戦する素敵な街』と考えることもできるんですよ」と、持論を展開してくれた。
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3月28日