第55回日本学生科学賞で文部科学大臣賞を受賞した市立高津中学校3年生 篠原 梨菜さん 久本在住 15歳
「何事にも全力で挑む」
○…全国の小中学生を対象とした、伝統のある科学自由研究のコンテストで大きな賞を受賞した。初めての挑戦での快挙に「すばらしい賞をもらってとても嬉しい。秋篠宮ご夫妻の前で報告したり、なかなか得られない貴重な経験ができました」と素直に喜びを表す。もともとは夏休みの自由研究として取り組んでいたが、コンテストの存在を知り、「本格的に挑戦してみたい」と、半年をかけて実験結果をまとめ上げた。
○…研究課題は中学入学から続けるバドミントンの部活動から生まれた。『シャトルの羽根はなぜ必要?』という疑問がそのまま実験のタイトルに。シャトルの羽根の役割に関して実験を重ね、羽根の構成がバドミントンの特徴であるコントロール性とスピード感を生み出していることを検証した。研究結果のまとめ方、実験や撮影の協力、プレゼンテーションのアドバイスなどは先生や友達が積極的にサポート。「家でも家族が応援してくれました。自分だけの力では出来なかった。とても感謝しています」
○…「優柔不断な性格で、何にでも手を出してしまう」と自己分析するが「だから、様々な経験ができる」と前向きに捉える。さらに「やるなら納得いくまで全力で取り組む」と言い切る。3年生になると、全国的な規模のコンテストに応募する生徒は少ないが、研究発表までの半年間、部活動や受験勉強と平行してやり遂げた。「最後まで出来たという達成感がある」と満足げな表情を浮かべる。
○…両親との3人家族。勉強の息抜きには買い物など、友達と外で遊ぶ活発な少女。母親の影響で、村上春樹や夏目漱石、太宰治などの多数の本を読んでおり「将来の夢は作家になること」と瞳を輝かせる。「実は国語が好きで、理数系は得意ではなかった」と苦笑するが、今回の受賞で視野が広がった。「高校生になっても研究をしてみたい。科学への興味を広められる存在になれたら」
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11月22日
11月15日