川崎市立東橘中学校(山田英児学校長)で11月17日、創立50周年式典が開催された。式典には福田紀彦市長や歴代PTA会長、地域代表など多数が来賓として参加した。生徒発表では2年生が地域学習のまとめを発表し、1、3年生は合唱を披露。50年の歴史で培った同校の伝統や学校への想いを分かち合った。
「日本一の中学校を目指したい」
創立50周年の記念スローガンは「永遠に続く東中魂〜輝く未来へ全速前進〜」。記念式典開催に向けては実行委員会(齊藤晃実行委員長)が立ち上がり、生徒や教職員、PTA、地域住民が一体となり準備を進めてきた。
式辞で山田校長は「歴代の先生方の努力や、保護者、地域の方の理解と協力、小学校との連携に加え、生徒たちが『東中を日本一の学校にしたい』という熱い思いと不断の努力により50年の歳月を積み重ねることができた」と感謝を述べた。
生徒発表では2年生が「地域の誇りを探しに行こう」というテーマで学区内の地名の由来を調べ、防災意識を高めるために立体模型を作成していることなどを発表。また、「100周年に残したいもの」として蟹ヶ谷の通信施設など戦争遺跡を調べ、平和を学ぶことの大切さなどを語った。
また、1年生は「夏の日の贈り物」、3年生は「花は咲く」などそれぞれ合唱を披露。最後は全校生徒で「大切なもの」を合唱し、会場から大きな拍手が送られた。
50年のあゆみ
東橘中学校は1968(昭和43年)4月に橘中学校から分離独立する形で開校した。当初はグラウンドが整備されておらず、生徒たちが整備を手伝ったこともあった。
半世紀の歴史の中では生徒指導で困難な時期もあったが、保護者有志による「おやじの会」が夜間パトロールを実施するなど、学校と保護者、地域が一体となって生徒を支えてきた。そして生徒会では「おはようございます」「ありがとうございます」などのあいさつ運動「OKOAS」を実施。今では校内のあちこちから元気で明るいあいさつの声が聞こえてくる。
そして、部活動も運動部、文化部ともに盛んで、2015年に子母口小学校との校舎合築、16年には市内中学校で初の給食が始まるなど先駆的な取組みも多い。また、平和学習に力を入れているのも同校の特徴だ。平和を願って千羽鶴を折り、自分たちなりの思いを込めて「平和宣言」を作り、広島への修学旅行で奉納、発表する。
50年の歴史を地域と共に歩んできた同校。その伝統は輝く未来へと続く。
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