区内在住の田中菊雄さん(84)が、先月28日「ゴルファーなら生涯に一度はやってみたい」と称されるエージシュート(AS)と呼ばれる記録を400回達成。知る人ぞ知る快挙を通過点に、さらなる意欲をみせている。
田中さんが400回もの記録を積み重ねてきた「エージシュート」とは、ゴルフのラウンドプレー(18ホール)のスコアが、自身の年齢を下回る事。
一般的なゴルフコースの規定打数(パープレー)は72とされており、アマチュアゴルファーの大半は「スコア100切り」すら叶わない中、71歳の時に「70(2アンダー)」をマークし初めてエージシュートを達成した田中さんは、その後も次々と記録を連発。さらに生来の律儀な性格から「ボールはあるがままに打つ」と自らを厳しく律し、プレー中の救済措置は一切受けないどころか、若いゴルファー用と同等かそれ以上の距離があるティーグラウンドからプレーするなど、妥協ない姿勢でゴルフと対峙してきた。
達成、宣言通り
さらに近年「元号が平成のうちに(AS)400回を達成する」と周囲に宣言しプレーに邁進。先月28日、雨の中でのラウンドとなった「よみうりゴルフ倶楽部」(稲城市)でスコア「80」をマーク。約12年の歳月を費やし有言実行で快挙を達成し、笑顔を見せていた。
さらなる高みへ
ゴルフの腕前はもとより、健康的な衰えにも打ち勝たなければ達成できないといわれるエージシュートについては、プロ選手ですら達成するのが困難とされる偉業の一つ。
田中さんは自身の経験を基に、一人でも多くのシニアゴルファーにエージシュートを目指してもらおうとこれをバックアップする協会なども設立しており、記録500回達成と併せ、さらに血気盛んな一面を見せている。
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|