大蓮寺の住職でユニークな仏教講座などを企画する 大橋 雄人さん 久本在住 37歳
開けるお寺、地域と共に
○…「お檀家さんももちろん、一般の方にも気軽に立ち寄ってもらえるようなお寺に」。一昨年から仏教行事の「花まつり」を洗足学園音楽大学とコラボ。さらに今年は4寺院でスタンプラリーを企画し広がりを見せている。花まつりでは来場者に「お寺でやってもらいたいこと」を調査。仏教講座や本堂でのヨガ教室はニーズを受けて始めたものだ。「できる方にお任せできるので自分は恵まれている」と穏やかに笑う。
○…先代である祖父が亡くなり31歳で第28世住職に就いた。大正大学の非常勤講師、浄土宗総合研究所の研究員としての顔も持つ。「『寺を開く』ことを考えていた。こちらが開けているつもりでも、相手は入り難い。それなら入るきっかけが必要かなと」。柔軟な考え方は「お寺の公益性」などさまざまなテーマを扱う研究所の影響だという。自閉症・発達障害啓発のために青く照らす寺院でチャリティコンサートを開く寺など、取り組み事例が頭に入っている。「色んな目的でお寺に人が集まるのは理想」と目指す方向を見据える。
○…生まれは久本。小学から高校までは愛川町で過ごした。学生時代は水泳に打ち込み、長距離自由形の選手だった。高校は、文化祭実行委員や生徒会などに所属。行事の企画運営に携わってきた。「イベントやるのは好きな方なのかも」と笑い、その経験は研究所のシンポジウムなどでも発揮。名簿作り、DM発送、ラベル作りなど細かな事務作業も引き受ける縁の下の力持ちだ。
○…昨年から常時開放する写経を始めた。これも要望をうけて始めたひとつ。多忙の身で自身は立ち会えないため「ご自由にやっていただければ」と自然体な雰囲気で門戸を開く。「誰でも集まれる場所。何がなくても立ち寄れる場に」と語る。
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11月22日
11月15日