第68回神奈川県吹奏楽コンクール中学の部B部門が8月8日に県民ホールで行われ、高津中学校と東高津中学校が金賞を受賞し来月の東関東大会へ出場する。高津中は9年ぶり、東高津中は2年連続、6回目。
”ダメ金”悔しさバネに
東関東大会へは9年ぶり、県大会出場も6年ぶりだった高津中学校。市大会では、金賞に選ばれるも上部大会へ進めない“ダメ金”が続いていた。
同部の部長を務める高山未来さんは「東関東を目標にしていたけど、正直驚いた。昨年、県へ進めず悔しい思いをした先輩たちの分も必死に練習したので嬉しい」と話す。
今年、同校が特に注力したのは「音づくり」。
演奏前に部員の歌による音合わせ、肺活量を鍛えるトレーニングの強化、学区内にある洗足学園音楽大学の演奏会に足を運び、「上手な演奏を聴く」など、さまざまなことに挑戦。昨冬からマーチングバンドにも取り組んでいる。
指導する顧問の飯島一樹教諭は「練習の成果があり、音がしっかりしてきた。聞いている人が感動できる音を目指したい」と話す。高山さんは「東関東は未知の世界。自分たちがいいと思える演奏で、楽しみたい」と意気込みを語る。
難易度高い曲で挑む
2年連続、6度目の東関東出場となる東高津中学校。今回の大会では、海外から楽譜を取り寄せ、他校が演奏していない難解な曲に挑戦している。「本当にこれでいけるのか、不安があったので、東関東出場はすごく嬉しい」と話すのは同部の部長を務める但馬佑奈さん。
例年、連休中には練習に取り組み始めるが、今年は曲選びが難航し、5月末に。指導する顧問の末永雅彦教諭も「曲が仕上がらないのではないかと。何とか間に合った」と胸をなでおろす。
同部が演奏する楽曲はポルターガイストをテーマにした「ユニークで目まぐるしく賑やか」な曲調。一人ひとりが持つ音の個性を引き出すために手を叩き、歌い、叫ぶなど、楽器以外の手法で「音楽のイメージを共有した」とのこと。末永教諭は「技術的に上手なバンドではないので、気持ちを合わせて一丸となることが必要」と話し、但馬さんは「賞にはこだわらず、心に残る音楽を届けたい。結果、東日本大会へ行ければ」と語った。
東関東大会は9月21日、よこすか芸術劇場で行われる。
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|