GO!GO!!フロンターレ 原点の地に、元気と勇気を
昨季、Jリーグのベストヤングプレーヤー賞に輝いた川崎フロンターレの若きボランチ・田中碧選手(22)。持ち前のハードワークで、首位を独走するチームを中盤から支えている。
田中選手は宮前区出身。幼少期はいつもサッカーボールとともにあったという。「サッカーしかしていなかったですね。いつも鷺沼の公園に行っていました」と、生粋のサッカー少年ぶりをうかがわせる。地元サッカーチーム「さぎぬまSC」で本格的にサッカーを始め、その後川崎フロンターレの下部組織U―10に加入した。「選手としても人としても、大きく成長させてくれた場所」と、自他共に認める原点の地が、ここ川崎だ。
17年のトップチーム昇格後はプロの壁にぶつかりながらも、居残り練習や筋力トレーニングを地道に重ねて、選手としての下地作りを続けてきた。そうした努力が実を結び、18年第26節の北海道コンサドーレ札幌戦(7-0)で、ホーム・等々力陸上競技場を舞台に念願のプロデビュー。その日、プロ初ゴールも記録し、会場を大いに沸かせた。「この経験が自信になった」と、その後も大躍進。昨季は年代別代表に選出され、東アジアE―1サッカー選手権の決勝大会ではA代表デビューも果たし、クラブ初のルヴァン杯優勝にも大きく貢献するなど、目覚ましい活躍を見せた。
今季、チームでは熾烈なポジション争いが繰り広げられているが、田中選手はほとんどの試合で出場を勝ち取っている。とはいえ、コロナによる過密日程でコンディション調整も難しい最中。ポジションの保証はない。それでも田中選手は「とにかくチームは勝っているし、自分自身の状態も悪くない。個人的にはパフォーマンスを上げて、どんな状況でもチームに貢献できるようにしていくだけです」と冷静に前を向く。
コロナ禍で苦しむ地元企業や店舗、サポーターにもメッセージを贈る。「僕らができることは、いい試合をして、地域の皆さんに元気や勇気を届けること。今年はチームも好調をキープしていますし、多くのゴールも生まれています。優勝目指して頑張りますので、会場だけでなくテレビの前からも、引き続き応援をお願いします」。満員の等々力でプレーする日を待ち望むとともに、年末に優勝トロフィーを掲げる姿を見せることを誓ってくれた。
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