新型コロナウイルスの感染拡大防止のため特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出されて約半年(解除は5月25日)。運営自粛など苦境が続いてきた「溝ノ口劇場」(重岡俊行オーナー)では厳重な衛生管理の下、音楽コンサート開催に向けた準備に着手するなど地元文化の再興に向けて、歩みを進めている。
13日に「音楽コンサート」
10月に入り同劇場では「聴きやすい」「盛り上がる」「飽きない」「楽しい」と好評のクラシック名曲コンサートを13日(火)午後7時から開催する(演奏プログラムや入場チケット等詳細問合せはカンフェティ【フリーダイヤル】0120・240・540)。
これは重岡オーナー自らの主催公演として16日(金)に実施予定の「モーニング&アフタヌーンコンサート」に先立って行われるもの。いずれのイベントも新型コロナウイルス感染拡大防止を最優先に、状況悪化時には急遽中止の判断を下すとしている。また体調不良者には来場を遠慮願ったり、マスク着用、入場時の手指殺菌の協力を徹底するなど、予定通りの公演を目指して細心の注意を払いながら準備を進めているという。
「出来る事、一つひとつ」
さらに29日(金)には「マジックショー」のほか、自主公演以外のスケジュールも徐々に埋まりつつあるなど、地元のカルチャー創造拠点として明るい兆しを見出しつつあるといった様相(催しの内容や日程など詳細は劇場ホームページなどで公開中)。今冬、完成3年を迎え、これまでは年間1万人以上を動員してきた同劇場だが、今年は各種イベントが自粛となり無観客のライブをネットで配信するなど試行錯誤を重ねている。
劇場支配人を務める「MAX氏」こと菅野真楠さんは、同規模の集客力を誇っていた全国各地の劇場が相次いで閉鎖・廃業に追い込まれている事に危機感を滲ませながらも「少しずつでも前に進んでいくためも感染拡大防止への細心の注意が必須。高津区をはじめ川崎市の文化やエンターテイメントを大切に守っていくために、自分達の出来る事を丁寧に一つひとつ実行していきたいですね」と、今後への抱負を語っている。
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