お釈迦様が誕生した4月8日。この日は全国の寺院で誕生を祝う行事「花まつり」が開催されている。区内では、大蓮寺(久本)、龍台寺(久本)、明鏡寺(末長)、増福寺(末長)が4寺院を巡るスタンプラリーを4月8日から11日まで実施。今年で4回目。4寺院全て巡ると特典がもらえる。
スタンプラリーの発起人は大蓮寺の大橋雄人住職。「花まつりはクリスマスに比べてあまり知られていないと感じていた。春の陽気に合わせて、楽しみながら由来など知ってもらえたら」と期待を込める。
「花まつり」は、花で飾られたお堂に立つ釈迦像に”甘茶”をかけて参拝する習わしがある。これは、釈迦が誕生したときに九頭の龍が現れて甘露の雨を降らせたという伝説を模したもの。甘茶は特異な甘さのあるヤマアジサイの変種。加工により砂糖の「数1000倍」ともいわれる甘味の強い成分が現れるという。
昨年はコロナ禍ながら約300人が参加。分散して楽しめるイベントなので、三密などのトラブルは特になかったという。大橋住職は「地元の方がたくさん参加してくれた。昨年とあまり状況は変わっていないが、散歩がてらお参りしてもらえれば」と呼び掛けている。
#4月8日はカレーを食べよう
近年、全国の僧侶が花まつりを盛り上げようとSNSで「#4月8日はカレーを食べよう」と呼びかけている。インド由来のカレーを通じ、仏教をより親しみやすく伝えることが狙いだ。
溝の口駅近くの「溝ノ口カレー」も昨年に続きイベントに協力。スタンプラリーを完了したカード持参でミニカレーが1杯無料になる(昨年の未使用の完了カードも有効)。ルーやご飯がなくなり次第終了。同店の平澤舞子店長は「今年も地元ならではのイベントに参加させてもらえることに感謝している。近隣の皆様に喜んでもらえれば」と話している。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、釈迦像への甘茶がけは希望者のみ。
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